【銘柄診断】ラオックスは業績回復の糸口が見えない、低迷相場継続の可能性も
2012年5月20日 11:51
ラオックス <8202> (東2)は5月15日に31円の年初来安値に売り込まれるなどここ低調場面が続いている。5月15日に発表された今2012月期の第1四半期決算は営業利益が3億9200万円の損失(前年同期は3億9100万円の損失)と低迷した。
国内店舗は主要顧客である訪日観光客数が徐々に回復しつつあり、比較的順調に推移している。昨年末には中国南京市に1号店をオープンした中国出店事業も売上げを伸ばしている。当期の売上げは前年同期比42%増を記録しており、大幅増収も利益に結びついていないのが難点。
今12月期通期でも営業損失7億4500万円(前12月期12億8300万円の損失)と低迷が続く見通し。昨年末に中国第1号店をオープンした際は期待買いに株価も大きく反応した。しかし、5月8日の中国2号店オープンについてはもう材料視されず、中国展開も材料としての鮮度が大分落ちてきている。株価出直りには収益向上が不可欠と言える。従って当面は期待薄の状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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