【銘柄診断】東映アニメーションは今期大幅減益予想も、ワンピースに期待強い

2012年5月20日 11:51

  東映アニメーション <4816> (JQS)はここへきて年初来安値圏に大きく売り込まれる展開となっている。前2012年3月期の営業利益は49億6200万円と18%増益を確保した。しかし、今2013年3月期については営業利益23億円、前期比53%減のシビアな見通しが明らかになり、株価はすかさず下へ反応した。

  テレビ事業では「ワンピース」、「スマイルプリキュア!」の大人気2作品に加え、放送開始から2年目を迎える「トリコ」のさらなる人気拡大と、大人気ソーシャルゲーム「探検ドリランド」のアニメ化等、ラインナップ及び版権事業の充実を図る。

  また5月19日に29年ぶりのオリジナル長編映画「虹色ほたる~永遠の夏休み~」を公開、この秋には2Dと3D技術を融合させたCG映画「アシュラ」、そして12月には「ワンピース」の劇場最新作を公開する等、映画事業も拡大が望める。

  こうして見てくると、今3月期大幅減益の決定的な要因は見あたらない。会社側でも前期に過去最高の売上げを記録したことへの反動減を想定しており、保守的な見積もりと思われる。12月公開の収益源となっている「ワンピース」の人気いかんでは業績が見直されていく方向も期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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