【銘柄診断】USENは音楽配信事業が回復傾向だが、切り返しにはパンチ不足
2012年5月17日 16:30
USEN <4842> (JQS)は17日、6円高の69円と反発。同社の株価が3月21日に99円の高値を示現、4月に入り買い直されたが4月5日の95円の高値にとどまり、ダブルトップを形成、利食いをあきらめた投資家の売りが膨らみ、以後整理色を強めていた。
映像配信など不採算事業の整理に伴い収益構造・財務が改善したうえ、主力の飲食・小売店向けの音楽配信事業や企業向けクラウド関連サービスの売上が想定を上回って推移。そのため、今2012年8月期の営業利益は従来の70億円から85億円に上方修正された。
ただ営業利益は前半の50億円に対し、後半のそれが35億円と後半にかけてダウンしているのが気に掛かる点だ。
信用買い残は4月13日の322万株から直近では223万株へ約100万株減少しており、身軽にはなっている。ただ、今の業態から行くと、成長へのシナリオが描きにくいのが、割安だけれど高い株価につながらない要因と思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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