【銘柄診断】JXホールディングスはここへきての原油、銅市況の低迷が響く
2012年5月17日 10:46
JXホールディングス <5020> は3月19日に示現した538円の年初来高値から調整局面を迎えているが、まだ底打ち感が台頭しない厳しい局面にある。ここへきて原油など商品市況が下げを鮮明にしていることが株価に反映されているようだ。
また、5月11日に発表された決算では、前2012年3月期の経常利益が4077億円と前々期比1%減となった。ただ、原油在庫の棚卸資産評価のプラス分を除くと実質経常利益は2913億円と前々期比18%減と実態は厳しかった。
今2013年3月期の経常利益は3000億円と、表面上は前期比29%減益となるが、前期の在庫評価のプラス分を除くと、実質3%増の小幅増益となる。石油精製、資源開発、非鉄金属株が3本柱とあって、株価の評価が難しい。
強調を保っていた原油市況が下離れの動きとなり、国際銅市況も4月に入り調整色を強めてきている。PBRは0.6倍と割安感が強いのでここから更なる下降トレンドを描くとは考えにくい。原油、銅市況の動向が最大のポイントになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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