デンソー、従来比30%小型化した新型コンデンサーを開発 「カローラ」に搭載

2012年5月15日 20:25

 デンソーは15日、従来のコンデンサーを全面改良し、従来よりも大幅な小型化を達成した新型コンデンサー「Global Inner-fin Condenser(グローバル・インナーフィン・コンデンサー、以下GIC)」を開発したと発表した。GICは、従来16mmだった製品幅を、性能・品質を維持しつつ11mmまで薄巾化し、その結果従来品に対して30%の小型化を達成した。

 今回、GICでは小型化を実現しつつ性能を維持するため、チューブおよびフィンに高性能化技術を導入している。まずチューブは、内部を流れる冷媒の熱をチューブに取付けられたフィンへ効率的に伝えるため、チューブ内部のインナーフィンを高密度化し、伝熱面積を20%拡大している。一方、新たな加工技術の開発により、従来のチューブと同等の速度で量産することで生産性も維持している。また、フィンについても、ルーバーと呼ばれる放熱を促進するための形状をより微細化したことで、単位面積あたりのルーバー枚数を30%増やし、従来品に対して放熱性能を向上させた。

 今回開発したGICは、今年5月にトヨタ自動車が発表した新型「カローラ」に搭載されており、デンソーは今後も幅広い車種への展開を図っていく方針。

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