大日本印刷、ベトナムに軟包装の新工場を開設 投資額は約40億円

2012年5月14日 21:07

 大日本印刷(以下:DNP)は14日、日用品や食品向けのフィルム製パウチやチューブなどの“軟包装”を製造する工場をベトナムに新設すると発表した。投資額は約40億円。新工場の稼動開始は2013年4月を予定している。

 新工場は、シャンプーの小分け袋(サシェット)のほか、柔軟仕上剤や洗剤などのスタンドパウチ、歯磨きや化粧品などのラミネートチューブの原反などの製品を生産し、インドシナ半島と近隣諸国のグローバル企業、日系企業、ローカル企業に製品を供給する。また、優れた機能性を保持しつつ、フィルムの薄肉化を図るなど、環境負荷やコストの低減を実現するとともに、ベトナムをはじめとしたインドシナ半島各国の風土や生活様式に合わせたパッケージの開発にも取り組んでいく。なお、新会社はパッケージ製品の製造・販売により、5年後に50億円の売上を見込んでいる。

 DNPは、1972年にインドネシアのジャカルタに現地企業との合弁会社としてPT DNP Indonesia(以下:DNPインドネシア)を設立し、パッケージの製造・販売を開始した。これまでDNPインドネシアは、ベトナムに製造拠点を構えるグローバル企業にインドネシアから製品を供給していたが、短納期対応や生産拠点の複数化によるリスク分散などの要望を受けていた。今回DNPとDNPインドネシアは、こうした要望に応えて、ベトナムのホーチミン市近郊のビンズン省に新会社を設立するとともに、軟包装の新工場を建設することとした。新会社は、DNPインドネシアと連携を図りながら、東南アジアにおけるパッケージ事業の拡大に取り組んでいく。

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