【銘柄診断】日特建設は目先は波乱の展開だが、今3月期の見通しは最低ライン
2012年5月13日 11:31
日特建設 <1929> は年初来安値への急落場面に見舞われている。そのきっかけとなったのが5月10日発表の決算。基礎工事の独自工法を売り込み、災害復旧・復興工事などを受注したことにより前2012年3月期決算は営業利益が20億2600万円(前々期18億300万円)と従来予想の17億3800万円を上回る着地となった。
ただ、今2013年3月期が営業利益20億3000万円と前期比横ばいに留まるとの見通しが明らかになり、手仕舞いの売りが先行する展開になっている。
もっとも、復興需要増などで前3月期の受注高は521億7900万円と前期比7%増を確保。今期の配当を前期の1円から5円へ一気に引き上げるなど、傍証から見ると今3月期の見通しにはかなり余裕を持たせているようだ。
会社側でも貸し倒れリスクの増大に備え、与信費用を積み増すことが減益の要因と指摘している。配当利回り4.6%は下値を支える大きな要因になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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