【銘柄診断】世紀東急工業は需給悪で株価調整局面だが、次第に見直しの方向へ

2012年5月12日 18:15

  世紀東急工業 <1898> は再び年初来安値圏に売り直される低調な展開。5月10日に発表された前2012年3月期決算は復興需要の恩恵を受け営業利益は22億9400万円と前々期比8%増益を確保した。

  復興需要は今3月期から本格化する見通しにあるため、今2013年3月期も営業利益26億5000万円と15%増益が見込まれている。

  前3月期の受注高は703億円と前々期比15%増を確保しているように、好環境が業績に着実に反映され始めている。それにも関わらず株価は売り先行に沈む展開になっている。

  先高期待の強さから調整場面で押し目買いが膨らみ、直近4月27日現在では信用買い残は3104万株に達している。

  好決算発表を契機に利食いを想定していた買い方が案に反して株価が調整を強めたことで投売りに出ていることが株価下げの主たる要因。東日本大震災からの復興の基本方針では、復興期間は10年間に及びロングランで実施される。株価の調整もあまり長引くことはなさそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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