【銘柄診断】インスペックはAVIの受注獲得などで経営基盤の強化が進む方向
2012年5月12日 10:07
インスペック <6656> (東マ)は3万円をはさんだもみ合い場面となっている。昨年12月の月末時価総額が3億円未満となり上場廃止基準に抵触していたが、今年3月の月間平均時価総額、月末時価総額が3億円を上回り、上場廃止基準をクリアーした。
ただ、前2012年4月期の第3四半期累計決算でも営業損失に陥り、継続企業の前提に関する注記は引き継がれている。そうした事態解消へ向け、基盤AOI事業の受注活動に注力しているが、ユーザーのエレクトロニクス工場はアジアシフトの動きを強化。
同社も昨年6月に台湾の有力代理店と販売契約を結び海外での販売活動を推進している。今年3月には台湾の大手基板メーカーと外観検査装置の供給に関する長期パートナーシップに関する事項及び最終外観検査装置(AVI)の供給に関する事項に合意した。
最終外観検査は、国内外を問わず現状でも目視に頼っている場合が多く、人件費の高騰などから自動化へのニーズが高まっており、同社の事業基盤の強化につながるものと期待されている。前4月期は営業損失8000万円の見込み。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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