【銘柄診断】ブリヂストンは材料出尽くし人気で波乱だが、業績は増額に余裕含み
2012年5月11日 13:26
ブリヂストン <5108> は3月15日の高値から調整局面にあったが、ここへきて値固め場面を下に離れ、さらに整理を鮮明にしてきている。
5月9日に発表された今2012年12月期の第1四半期の業績は営業利益630億円と前年同期比12%増を確保する好調な決算。3月高値時に想定していた好業績の範囲内ということで、株価は材料出尽くし感を誘っている。
ただ、同社の場合、期中の増額修正が通例。いつも期初見通しは非常に慎重なラインに抑える同社が今12月期については営業利益2690億円、前期比40%増の見通しを打ち出したことは、現在の同社を取り巻く環境が非常にいいことを示している。
新興国の自動車需要は中期継続的に増加する方向にあり、タイヤの需要も連動して伸びる見通し。中国など新興国のタイヤメーカーも台頭しつつあるが、戦略商品の拡販などを進め価格競争に巻き込まれない事業体質が確立されつつある。乗用車だけでなく、トラック、建機など、その他のタイヤの需要先業界も好調だ。遅かれ早かれPER8.7倍台にまで売り込まれた株価の巻き戻し相場が到来する可能性は強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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