【銘柄診断】タカラバイオは今期の微増益見通しに失望感強く調整含みの展開に

2012年5月11日 11:49

  タカラバイオ <4974> (東マ)の前2012年3月期決算は営業利益が15億4700万円(前々期10億9700万円)と従来予想の14億円を上回っての着地となった。

  3月19日に示現した高値540円は前3月期の好調、今2013年3月期の続伸を期待してのものであった。

  しかし、会社側が明らかにした今3月期の見通しは営業利益16億円、前期比3%増と慎重なもの。その発表を受け、市場では失望感が強まり投げが先行する流れとなり、予想外に大きな下げに見舞われている。

  同時に発表された中期経営計画でも2015年3月期に営業利益18億円を目指すもので、その伸び率推移からはあまり前向きな評価は得られていないようだ。

  安定収益基盤である「遺伝子工学研究事業」、第2の収益事業化を目指す「医食品バイオ事業」、成長基盤である「遺伝子医療事業」の3事業を推進していく方針で、計画を繰り上げての増益路線定着が望まれるところ。調整色を引きずりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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