【銘柄診断】シイエム・シイは利益の進捗率高く増額も、トヨタ好調の恩恵享受
2012年5月10日 10:48
シイエム・シイ <2185> (JQS)が高値圏で頑強な動きを続け、再度の新展開入りをうかがう展開だ。主力のカスタマーサポート・マーケティングでは、同業丸星の子会社化の寄与もあり、自動車向けの使用説明書、修理書などの企画・編集・制作業務が大きく増加。
今2012年9月期の3月中間決算は、営業利益が従来の6億4200万円から7億4300万円(前年同期2億3100万円)へ増額修正された。しかし、9月期通期の営業利益12億3500万円(前期比80%増)は据え置かれ、若干肩透かしを食らった格好だ。
ただ、売上げの約半分を占める主需要先であるトヨタ自動車 <7203> の業容が大きく改善しつつあり、今9月期後半に向けての環境は明るい。3月中間決算では営業利益の通期予想に対する進捗率は60%に達している。
増額具体化のニュアンスでも出てくれば、一気の新展開入りが期待できる。今9月期は設立50周年で難10円増配を表明しており、配当利回り3.4%は大きな魅力だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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