【銘柄診断】エヌ・ピー・シーは業績未達懸念が台頭、受注動向が最大の焦点に
2012年5月9日 11:00
エヌ・ピー・シー <6255> (東マ)は昨年12月以来の落勢が止まず、4月16日に308円の昨年来安値を示現、その後のリバウンド相場も勢いが無く、ここ再び底値調べの様相を呈している。
今2012年8月期の2月中間決算では営業損失6億7200万円(前年同期9億8100万円の損失)と低調だったが、8月期通期では営業利益6億5200万円(前期14億600万円の損失)との回復予想を据え置いている。
太陽電池製造装置については受注、売上げともに中間期で底を打ち、後半には回復するものと見ている。ただ、今8月期の売上げを見ると中間期の42億2700万円が後半には127億9400万円への急向上が前提になっている。
受注は回復傾向にはあるのだが、中間期の受注の落ち込み率は想定以上に大きかったとの会社の発言があり、太陽電池製造装置の競争が激化している状況から、売上げの伸び悩み、それによる利益未達懸念が台頭し、そうした状況が株価に反映されている。後半の受注動向が今後の株価の行方を左右する最大のポイントになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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