富士通研、スマホで簡単に肌の状態を測定する技術を開発
2012年5月8日 10:40
富士通研究所は7日、スマートフォンのカメラを用いて人の肌の状態、特に肌の色を正確に測定する技術を開発したと発表した。
従来、肌の状態を測定するには、ユーザーが店頭に出向き、専門家が専用機を用いて行っていた。一方で、性能向上が著しいスマートフォンのカメラを用いて、ユーザーが手軽に家庭で肌の状態を測定できる可能性が出てきた。しかし肌の色に関しては、各家庭にある照明の影響などにより、本来の色とは異なった色に測定されてしまう課題があった。
今回、新規に考案した「カラーパッチ」を用いることにより、スマートフォンを用いて肌の色を正確に測定することが可能となった。また、同技術を用いれば、肌のシミや毛穴の目立ち度も測定することができる。これにより、ユーザーが店頭まで出向くことなく、家庭で手軽に肌の状態を知ることが可能となる。また企業にとっては、同技術を自社サイトへの誘導、商品リコメンデーションのためのツールとして活用可能であり、売上の拡大に貢献することが期待されている。