クラリオン、自動車向けクラウド型テレマティクスサービスを開始 6月から

2012年5月8日 09:56

 クラリオンは7日、ドライバーの快適・安心・便利なドライブの提供を目的に、自動車向けのクラウド型テレマティクスサービス「Smart Access(スマート アクセス)」を構築したと発表した。6月から北米、日本でサービスを開始し順次グローバルに展開を進める。また、サービス開始に合わせ、対応する新商品を発売する。クラリオンは「Smart Access」によるテレマティクスサービス事業と「つなげる」付加価値を提供する新しい車載機器ラインアップを事業の中心に育てることで、「車載情報機器メーカー」から「車両情報システムプロバイダー」への変革を図る。

 「Smart Access」は、スマートフォンの膨大なアプリケーションを車向けに活用する「スマートフォン連携」、車の保守、安全管理やプローブ情報など、車を見守る「VRM(Vehicle Relational Management System)サービス」、それらの情報を常に顧客に伝え、顧客を見守る「CRM(Customer Relational Management System)サービス」、将来にグローバルでの普及が見込まれる緊急通報「Eコール」など、将来の必須アイテムに広く対応する様に設計している。また「Smart Access」は、クラリオンの自社テレマティクスとしての運用のみならず、カーメーカーのテレマティクスシステムとしても機能できる様に設計されている。

 さらに、「Smart Access」を介して車内外問わず様々なシーンでリアルタイムに鮮度の高い利便情報と自動車ユーザーとを“つなげる”ため、「クラウド型サービス」を基本構造としている。また、多彩で最適かつ魅力ある車向けアプリケーションを提供し続けるために、その分野に秀でた複数のパートナーとの協調・連携によるコンテンツ企画・開発を行っていくという。

 今後、ナビゲーション機器など車載機の開発において、6月以降順次発売する市販商品を皮切りに「Smart Access」との「接続インターフェイス」を装備し、「Smart Access」と「つながる」事でクラリオン製品の付加価値を高める。また、「Smart Access」経由でアプリ・コンテンツの追加やアップデートを継続的に可能にし、製品購入後もユーザーに新たな付加価値を提供し続ける。

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