丸紅、中国で自動車リースビジネスに参画

2012年5月7日 10:36

 丸紅は2日、GCFL Holdings Limited(所在地:香港、以下GCFHL)との間で出資契約を締結し、22%を出資することに合意したと発表した。GCFHLは、中国・上海エリアで個人向け自動車リースを中心としたビジネスを展開するGreat China Finance Leasing Co., Ltd(所在地:上海、以下GCFL)を100%子会社として保有している。丸紅は今回の出資により、GCFLを通じて、日本企業としては初めて中国における個人向け長期与信を対象にした金融ビジネスであるオートファイナンスリース事業に参画する。

 また、丸紅の事業参画にあわせ、日本における個人向けオートファイナンスで実績のあるSBIクレジット株式会社とGCFLが業務提携し、GCFLのビジネスに日本の個人向けオートファイナンスのノウハウを導入し、サービスの向上、資産管理、リスク管理の向上を図り、新商品の開発も行う。

 GCFLは2010年2月に上海市で設立され、2011年より個人向け自動車ファイナンスリースを開始。対象顧客層は、高級自動車の購買意欲の強い企業オーナー等の上海エリアの富裕層が中心となっている。既に上海市の大手輸入車ディーラー傘下の欧米高級乗用車ブランドを中心とした50以上の販売店との連携体制を構築している。今後は残価設定型リースや、中国で飛躍的な拡大が見込まれる中古車市場での中古車リースの取り扱いも計画しているという。

 現在のGCFLの営業基盤は中国随一の消費地である上海市だが、今後は江蘇省、浙江省など上海近郊の大都市のほか、華南地域、内陸部などその他の大都市への営業基盤の拡大も視野に入れており、中国内におけるオートリースでのリーディングカンパニーを目指している。

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