【銘柄診断】ホンダは二輪車急拡大で成長回帰を目指す、今期増額が有力

2012年5月6日 10:54

  ホンダ <7267> は4月27日の今2013年3月期の好業績見通し発表で一息入れているが、これは信用買い残の増加など主に需給の悪化が原因。中期的にはアナリスト筋の予想を上回る業績好転見通しが株価に織り込まれていく方向が予想される。

  今3月期については営業利益6200億円と前3月期比2.6倍の大幅増益が表明されたが、これはアナリスト筋の事前の予想値を上回る。タイ洪水の影響が一巡し今3月期は生産が正常化する。米国四輪車市場の回復と、新興国四輪車・二輪車市場の拡大が背景だ。

  特に同社で注目されるのが二輪車。二輪車は、巨大な人口を抱えるインドやインドネシアなどの新興国で生活手段としてさらなる成長が期待でき、生産能力の増強を進めている。具体的には、合弁会社を解消し単独での事業展開が可能となったインドに加え、ベトナムやインドネシアでも生産能力を増強中である。

  加えて、市場拡大が続くナイジェリアなどアフリカでも販売の拡大を目指す計画。今後アナリストの取材を終えた後の業績見通しが明らかになるだけに、その中で改めて同社の成長性が高クローズアップされる可能性が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【プラント関連特集(2)】大型プロジェクトを受注する関連企業(2012/05/05)
【介護サービス関連特集(3)】関連銘柄各社の株価見通しは堅調な動き(2012/03/25)
【銘柄診断】インテリジェント ウェイブはもみ合い離れへ発進の態勢が整う(2012/05/03)
【話題】電力全量買い取り制度や、規制・制度改革の動きが活発化(2012/05/03)

関連記事

最新記事