【銘柄診断】日野自動車は足元の業績好転が顕著、早くも今期増額期待が台頭

2012年4月29日 18:29

  日野自動車 <7205> の前2012年3月期業績は営業利益375億円と前々期比29%増益を達成する好決算となった。続く今2013年3月期も営業利益470億円と前期比25%増の連続増益が見込まれているが、株価の反応は鈍い。前もって4月16日に上方修正が発表されていることで予想の範囲内との評価が多かったことが要因。

  しかし、新興国・資源国を中心とした旺盛な海外需要、国内での復興需要の本格化などが追い風となり、国内外でトラックの販売台数が増加しているため、前3月期第4四半期の営業利益は173億円と第3四半期の52億円から急増している。

  そうした足元での上向き状況を捉え、証券会社では早くも増額修正の可能性を指摘する声も出てきている。増額への期待感をベースに底堅い展開を続けながら、増額修正の表面化を待つ足取りが予想される。日証金では連日逆日歩が発生しており、下値を支える要因になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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