【銘柄診断】ダルトンは傘下入りしたイトーキの急騰が見直し相場のきっかけに
2012年4月28日 19:34
ダルトン <7432> (JQS)は4月5日の117円を目先底値に出直りに転じてきた。昨年2月17日に資本・業務提携契約を行い傘下入りしたイトーキ <7972> (東1)が好業績を手掛かりにここへ来て急上昇、ダルトンの出遅れに目が向けられるきっかけを与えたかたちだ。そのイトーキから今年1月1日付で研究施設機器事業を譲り受けており、業績へのプラス要因として評価されていきそう。
主要事業である科学研究施設の販売は主要顧客である官公庁からの受注が減少傾向にあり、民間設備投資も伸び悩む厳しい状況にある。ただ、得意としている半導体製造環境関連装置であるリフトオフ装置の大口受注などの寄与で、今2013年9月期の3月中間決算は営業利益7億7600万円と、前年同期比86.5%の大幅増益となった模様だ。
今9月期第4四半期の繁忙期の見通しが不透明として、9月期通期では営業利益5億300万円(前期比16.4%増)と中間決算のダウンが想定されている。ここらあたりの見通しに変化が訪れるようだと株価の出直りに拍車がかかりそう。PER7.5倍、PBR0.5倍と、株価指標は割安が顕著だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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