ミサワホームグループが北海道薬科大と在宅医療中心の薬剤師業務で連携
2012年4月27日 07:50
ミサワホームのグループ会社であるマザアスが、北海道薬科大学と、在宅医療を中心とした薬剤師業務に関わる教育・研究・研修および調剤業務における連携協定を締結したと発表。薬剤師の育成や地域医療の充実、さらにマザアス社員向けの服薬基礎知識研修を実施しマザアスのサービス向上も目指す。
今回の協定では、在宅医療に従事する薬剤師の教育・研究・研修において相互に協力するだけでなく、高齢者住宅運営において「医療」「看護」の連携に加え「服薬管理」を重視。具体的には、マザアスが運営するサービス付き高齢者向け住宅「マザアス札幌」において、北海道薬科大学の学生のインターンシップを受け入れるほか、マザアスの社員に対する服薬の基礎知識等の研修協力、マザアスおよび北海道薬科大学が実施する公開セミナー等への協力連携、「マザアス札幌」入居者に対する訪問薬剤管理指導、在宅医療における薬剤師の役割に関する学術研究などが実施されるという。
近年、日本では医療や介護を必要とする高齢者が急増し、厚生労働省によると2020年には医療の市場規模が59億円、介護の市場規模は19億円にも上ると予想され、高齢者の在宅医療も増加すると予測。それに伴い、2012年4月に改正された介護保険法では、高齢者が地域で自立した生活を営めるよう医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが連続して提供される「地域包括ケアシステム」の実現に向けた取り組みの推進が掲げられている。その為、今後もこうした連携への必要性は高まり、増加するであろう。今回の連携は、適切かつスムーズに「地域包括ケアシステム」が普及するための試金石と言えるかもしれない。