資生堂、アルゼンチンで化粧品を販売 中南米市場で5カ国目

2012年4月25日 23:23

 資生堂は、今年5月より中南米市場の強化に向け、日本ブランドとして初めてアルゼンチンで化粧品販売を開始する。販売は、高級化粧品のカウンセリング販売に実績のある店舗を厳選し、初年度2012年は約15店、翌年20店以上に取扱いを拡大する予定。

 同国の高級化粧品販売において実績のある代理店「グレタ・グループ」(所在地:アルゼンチン、ブエノスアイレス)を通じ、欧米市場を中心に資生堂が長年培ってきたプレステージマーケティングを展開し、全世界共通の高級化粧品グローバルブランド「SHISEIDO」のメーキャップ、スキンケアなどを販売する。これにより、資生堂化粧品の販売は世界89の国と地域(日本含む)、中南米市場においてはブラジル、メキシコ、コロンビア、パナマを加えて5カ国となる。

 アルゼンチンはブラジルに続き、南米第2の新興経済国として2003年以降、8年連続のプラス成長を続けており、個人消費を拡大している。化粧品市場については、南米諸国のなかでも第2位の市場で、地元資本の高級化粧品専門店の販売網が整っており、欧米の大手化粧品ブランドが本格的に事業展開を行っている。2010年度の同国の高級化粧品市場規模は、前年対比プラス3割の1億2,700万ドル(約100億円)と好調を示しており、この時機をとらえ資生堂ブランドの投入を行う。

 1977年に創業した「グレタ・グループ」は、アルゼンチンを含む南米南部に計4カ国(チリ、ペルー、ウルグアイ)で輸入化粧品の販売、マーケティングを手掛ける代理店で、主にプレステージブランドを取り扱っている。
 

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