【銘柄診断】パナソニックは下値限界だが、成長への道筋が見えないのがネック

2012年4月25日 20:59

  パナソニック <6752> は2月3日に582円の昨年来安値を示現、その後リバウンドの動きを見せたが、ここへきて売り直される展開となり、再び安値が視野に入る低調な動きとなっている。

  押し目買い増加で安値時点の2月3日現在で信用買い残は2127万株まで膨らんだ。それが逆に重荷になり、戻ったら売られる展開が続き、株価の動きが止まると見切売りが膨らむ悪循環に陥っている。

  従って、ここへきての低調な動きは需給に負う部分が大きく、新たな下降トレンドが発生するとは考えにくい。ただ、今後の展望に今一つ透明感が見えないのも事実。

  前2012年3月期の純利益は7800億円程度の損失となった模様だ。タイの洪水の影響やテレビをはじめとするデジタル商品の市況悪化、三洋電機ののれんの減損など追加の構造改革費用などが響いている。構造改革効果により今2013年3月期は増益転換が想定されるが、今の所業容をリードするけん引役が見えない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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