ISSへのファルコン9ロケットの打ち上げは4月30日
2012年4月24日 10:45
米航空宇宙局(NASA)とスペースX社(Space Exploration Technologies Corporation)は国際宇宙ステーション(ISS)へのファルコン9ロケットとドラゴン宇宙船の打ち上げについて、4月30日に行う方針を固めたようだ。
発表によると、4月16日に飛行準備完了審査(FRR)が行われ、安全性などが確認され、ドラゴン宇宙船を載せたファルコン9ロケットの打ち上げはアメリカ東部夏時間4月30日12時22分(日本時間5月1日1時22分)に設定された。今回の飛行は商業軌道輸送サービス(COTS計画)2回目のデモフライト(Dragon COTS Demo C2+)で、ISSとの接近試験(ランデブー)や結合、補給物資の運搬、物資の回収などを行う。
ファルコン9ロケットは2段式のロケットで、初段にケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・エンジンを9基束ね、2段目に同じくケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・バキュームエンジンを搭載している。静止トランスファ軌道への打ち上げ能力は約4500kgで、日本のH-IIAロケット(H2A202型)に匹敵する。
一方、ドラゴン宇宙船は、最大7名の宇宙飛行士を乗せる有人タイプと、2500kg以上の物資を載せる補給タイプの2種類。ファルコン9ロケットによって打ち上げられ、ISSと自動ドッキングでき、帰還はパラシュートを用いて、海面に着水する仕様となっている。
スペースX社は2010年12月にドラゴン宇宙船を載せたファルコン9ロケット2号機を打ち上げ、民間企業が作った宇宙船として初めて大気圏再突入を成功させた。
■Dragon Expected to Set Historic Course
http://www.nasa.gov/exploration/commercial/cargo/spacex_launchpreview.html
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