旭化成、米ゾール・メディカル社へのTOBが成立、買付け額は約1600億円
2012年4月23日 11:59
旭化成は、米国の救命救急医療機器大手であるZOLL Medical Corporation(ゾール・メディカル社、本社:米マサチューセッツ州)の発行済普通株式に関し、旭化成の米国子会社による株式公開買付け(TOB)を米国東部時間2012年3月26日より実施していたが、23日、同TOBの期間が米国東部時間2012年4月20日24時をもって満了し、TOBが成立したと発表した。応募された株式の買付けに要する資金は約19.45億ドル(約1600億円)。
今後、旭化成の米国子会社の下に設立された買収目的子会社(SPC)は、4月23日から4月25日24時(米国東部時間)までSubsequent Offering Periodを設定し、初期公開買付け期間終了前に応募されなかった株式を対象に、ゾール・メディカル社株式の応募受付けを継続する。Subsequent Offering Periodの間は、「Notice of Guaranteed Deliveryによる応募ができないこと」および「応募後の撤回ができないこと」の二点を除き、4月20日24時(米国東部時間)までの初期公開買付け期間と同条件での応募が可能となる。
Subsequent Offering Periodの経過後、ゾール・メディカル社の発行済株式総数の90%以上を公開買付け等を通じて取得した場合、SPCは、マサチューセッツ州会社法の規定により、SPCを消滅会社、ゾール・メディカル社を存続会社とする略式合併を行う予定。合併の完了後、ゾール・メディカル社は旭化成の100%連結子会社となる。これに伴う旭化成の業績に与える影響については、合併完了次第、必要に応じ速やかに開示するという。