三井化学の山口県・岩国大竹工場で爆発・火災事故、死亡1人・負傷21人

2012年4月23日 10:50

 三井化学は22日、同日午前2時15分に、山口県玖珂郡和木町にある同社の岩国大竹工場レゾルシンプラント(タイヤ・木材接着剤等の原料)で爆発火災事故が発生したと発表した。三井化学の22日19時付けの発表によると、同社の社員1人が死亡、また、同社社員や協力会社社員、地域住民など合計21人が負傷した。そのうち2人は重傷とのこと。なお、22日17時15分に全プラントの鎮圧が確認されているという。

 物的被害は、工場構外では家屋損傷267軒(主にガラス破損)、工場構内では14プラントが損傷したほか、爆風による窓ガラス、スレート破損が多数ある状況だという。

 工場構外への影響については、「現時点で有害物質の工場構外への漏洩はない」としている。また、岩国大竹工場では、工場構内の倉庫で放射性物質を含む廃触媒を関係法令に基づき厳重に保管しているが、「当該倉庫は発災場所から約500m離れており、保管容器に異常なく、放射線量測定値は事故前と変化ない」と三井化学は報告している。

 製品供給への影響については「現段階では不明」としている。また、現在も関係当局による調査が続いており、三井化学においても事故対策本部を設置し、被害に遭った近隣住民へ誠意をもって対応するとともに、事故原因調査等を全力で進めていくという。

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