アラン・チューリングによる暗号に関する文書を英政府通信本部が公開

2012年4月22日 18:51

英政府通信本部(GCHQ)は、第2次世界大戦中にブレッチリーパークでアラン・チューリングが書いた暗号解読などに関する文書をロンドン西地区の国立公文書館で公開した(プレスリリースBBC Newsの記事本家/.)。

公開された文書は「Paper on Statistics of Repetitions」と「The Applications of Probability to Crypt」の2点。前者は文書はチューリングがエニグマによる暗号を解読する際に書いた報告書で、後者は暗号化の理論に関する文書。後者では「ヒトラーは52歳」とする例が使われていることから、1941年の4月から1942年の4月にかけて書かれたものと考えられている。これらの文書は機密情報として扱われていたが、再評価により機密指定が解除され、チューリングの生誕100年に合わせて公開されることになったという。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | 軍事 | 英国 | セキュリティ | 暗号 | 数学 | 政府

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