【銘柄診断】三菱商事は環境悪を脱出する、切り返しへのタイミングを模索する

2012年4月19日 20:51

  三菱商事 <8058> は2月27日の年初来高値2044円からの調整局面にある。同社が出資するオーストラリアの石炭合弁会社のストライキや降雨による作業遅れなどが懸念材料となっていたが、それも前3月期の第4四半期がボトムとの見方が強くなっている。そうした原料炭部門の悪化を差し引いても株価は割安感が強いとして、株価の出遅れを指摘するアナリスト筋が多い。

  前3月期の純利益は小幅の減益となった模様だが、今2013年3月期は原油価格の上昇基調を背景に増益に転換、来2014年3月期は原料炭が業績を牽引し、その後は現在積極的に投資している海外資源プロジェクトが寄与してくるなど、中期的な展開力は大きい。

  中国をはじめとする新興国の高めの経済成長が続き、資源需要は拡大基調を維持し、資源関連市況を下支えすると思われることも業績をサポートする要因だ。PBR0.9倍、PER6倍大は余りにも割安感が強く、配当利回り3.6%も株価をサポートする。切り返しにきっかけ待ちだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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