NTTデータ、ミャンマーに子会社設立 対日オフショア開発の拠点に

2012年4月19日 18:45

 NTTデータは19日、経済発展の潜在力を持つミャンマーに子会社を設立することを決定したと発表した。NTTデータと子会社であるNTT DATA Asia Pacific Pte. Ltd.(本社:シンガポール)からそれぞれ出資を行う。すでに現地にて会社設立のための申請準備を開始しており、5月中旬に申請を行い、9月に設立する予定。なお、営業開始は今年度内を予定しているという。従業員数は設立当初約50人、5年後に約500人を予定している。

 NTTデータは現在、中国、インド、ベトナムで対日オフショア開発の拠点拡大を進めているが、昨今の民主化進展が著しいミャンマーのIT分野における高いポテンシャルを考慮し、ミャンマーにも拠点を設立することを決定した。ミャンマーは、中国、インドに比べてコスト競争力があること、優秀な人材が豊富に確保可能なこと、また、ミャンマー語と日本語の類似性があることなど、対日オフショア開発拠点として多くの利点が見込まれている。

 NTTデータは、今回のオフショア開発拠点開設に伴い、現地従業員を採用することによる雇用創出を実現し、また現地コンピューター大学との連携によりIT人材育成に貢献し、ミャンマー経済の近代化、発展に寄与する。

 また、当該子会社を日本からのソフトウエア開発の受託を中心としたオフショア開発拠点として位置付けるとともに、日本からミャンマーに進出した企業のサポートや、NTTデータの国内実績を踏まえた現地金融機関・官公庁向けビジネスの展開についても視野に入れているという。

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