【銘柄診断】東芝テックはIBMのRSS事業取得を正式発表し年初来高値更新
2012年4月18日 18:24
東芝テック <6588> は18日、30円高の357円まで上げて続急伸し、前日と同様に再び3月19日につけた年初来高値342円を更新した。
同社株は、前日17日に米IBMのリテール・ストア・ソリューション(RSS)事業買収が観測報道され急伸、引けにかけて伸び悩んだが、大引け後に買収を正式発表、買収が即戦力、中期的な成長エンジンとして同社業績に貢献すると再評価され買い物が続いている。
東芝テックは、POS(販売時点情報管理)システムを主力事業としてグローバル展開しているが、同事業をさらにネットを活用したバーチャル店舗とリアル店舗への融合に対応させ、全世界に広がる販売・サービス網などの事業資産を融合・補完させる目的でIBMのRSS事業を約680億円で取得することに合意した。事業譲渡は、許認可の諸手続きを経て今年6月後半から7月をメドに完了、取得対価は、譲渡完了日の1年後から3年後にかけ3回に渡って支払われる。
株価は、年初来安値266円から底上げ、今年2月2日の2012年3月期業績の下方修正では悪材料出尽くしとして同高値まで買い進まれた。高値挑戦でエネルギーを蓄え、昨年高値水準の400円台へのボトムアップを目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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