東京センチュリーリースがインドに進出、印タタ・キャピタルと業務提携へ

2012年4月18日 14:04

 東京センチュリーリースは18日、印タタ・キャピタル(Tata Capital Limited)と、インドにおけるリース事業に関する業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。

 高い経済成長と消費拡大が期待されるインドでは、2012年4月から始まる第12次5カ年計画で、前計画の2倍となる1兆ドル(約80兆円)をインフラ整備に投じることとしており、税制改革や設備投資の増加を契機としてリース需要の拡大が見込まれる有望な市場。東京センチュリーリースグループは事業領域の戦略的拡大に向け、中国・アジアを重点戦略地域としたグローバル事業を展開し、アジアでは既に中国やASEAN主要国などに12拠点(6カ国・地域)を構え、中国にはさらに4拠点の開設を準備している。しかし今回、アジアネットワークをより一層充実するべくタタ・キャピタルとリース事業に関する業務提携に向けた覚書を締結した。

 今回の覚書締結により、東京センチュリーリースはインド国内でのリース事業をタタ・キャピタルと協働することで、インドにおける収益基盤及び日系企業のサポート体制を構築するとともに、将来的には合弁会社を設立することを検討しているという。

 東京センチュリーリースは、タタ・キャピタル社内にジャパンデスクを設置し、タタ・キャピタルが有するインドでのビジネスノウハウと、東京センチュリーリース及びみずほフィナンシャルグループの顧客基盤を活かして日系企業のインド進出をサポートする。また、販売・製造拠点として設備投資ニーズが高まる日系企業向け及び非日系の大企業や官公庁等向けに、建設機械、仮設電力など比較的大型の機械装置から、医療機器、IT関連機器まで様々な機械装置を対象としたリース事業を展開していく。

 タタ・グループは、情報通信、エンジニアリング、素材、サービス、エネルギー、消費財、化学の7つの事業分野をカバーする100社を超える事業会社により構成され、同グループは世界6大陸をまたぐ80ヶ国で事業を展開、85ヶ国に製品、サービスを輸出している。タタ・キャピタルは、インドの金融システム上重要な、預金を受け入れないノンバンク金融会社としてインド準備銀行に登録されており、総合金融プロバイダーとして、インド、シンガポール、ロンドンの事業法人、機関投資家、個人顧客向けに、各種ファンド、手数料ベースの金融サービス、商品を提供している。

 

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