【銘柄診断】日本社宅サービスは株式分割権利・好配当取りの打診買いが入る
2012年4月17日 13:07
日本社宅サービス <8945> (東マ)は17日、1円高の700円と小反発し、3月19日につけた年初来高値739円を意識する動きを強めている。権利付き最終日を4月24日に迎えるのを前に、下値に株式分割の権利取りの打診買いが入っており、合わせて東証マザーズの高配当利回りランキングの上位にランクされる今6月期期末の好配当取りが加わっており、今期業績の下方修正も織り込み済みとなっている。
株式分割は、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を目的としており、4月30日を基準日に1株を2株に分割する。
一方、期末配当は、今6月期業績が、今年1月に下方修正され、純利益が、2億1400万円(前期比24%減)と連続減益率を悪化させるが、前期実績・期初予想通りに27円を継続、分割落ち換算で13.5円を予定している。
業績修正は、第2四半期(2Q)累計業績を上方修正したものの、通期業績を下方修正、下期に社宅管理事務代行業務の新規顧客の稼働が遅れ、一部先送りした費用を計上したことが下方修正要因となった。
株価は、1月の通期業績下方修正でつけた年初来安値556円から、2Q累計業績の上ぶれ・連続増益着地に株式分割などの好材料が続き、同高値まで3割高した。PERは7倍台、PBRは1倍ソコソコ、配当利回りも3.8%と東証マザーズでトップ10にランクインする高水準となっているだけに、権利取り妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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