積水ハウス、中国初の生産拠点となる瀋陽の鉄骨住宅生産工場が完成
2012年4月16日 22:30
積水ハウスは、中国・瀋陽において鉄骨住宅の生産工場の建設を進めてきたが、4月15日に竣工し操業を開始したと16日に発表した。日本の工業化住宅システムの本格的な生産工場が中国に進出するのは初となる。投資額は80億円。
積水ハウスは、瀋陽市が進める国家プロジェクトの産業団地「現代建築産業パーク」の中核企業として進出しており、同工場は中国国内向け次世代省エネ・高性能工業化住宅需要に対応するためのもの。具体的には、中国国内で積水ハウスが手掛ける複数の大型都市開発プロジェクトにおける戸建住宅(タウンハウス)用の鉄骨住宅部材や外壁・内装設備等の生産を担う。同時に、マンション向けの建材や内装設備も生産する。
積水ハウスはかねてより環境と健康に配慮した良質な住宅とまちづくりを日本国内で行ってきた。経済成長の著しい中国における、上質で豊かな住環境へのニーズの高まりを受け、日本で累積建築戸数200万戸の実績と「グリーンファースト」での環境配慮型住宅のトップランナーとしての実績を踏まえ、中国国内での事業を展開していく。
瀋陽における「現代建築産業パーク」は、中国における先進の工業化住宅および建材・住宅設備の生産と供給拠点として、「低炭素」、「持続可能な発展」等をテーマにした国家プロジェクト。積水ハウスは今回の工場を拠点として、工業化住宅システムにより中国国内各都市への上質な住宅供給を進めていく方針。