DeNA、本社を「渋谷ヒカリエ」に移転 全従業員に昼食を無料提供

2012年4月16日 21:23

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は16日、事業拡大に伴う従業員増加への対応と積極的な採用活動を推進するため、本日より本社を「渋谷ヒカリエ」に移転したと発表した。渋谷駅直結の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」の開業(4月26日予定)に先がけ、21階から26階の合計6フロアにて業務を開始する。また、社員が成長し続けられる環境を提供するため、新たな福利厚生制度を導入した。

 DeNAの新本社のコンセプトは「社員がつながる アイデア創出型オフィス」。特徴はクリエイティブな発想とコミュニケーションを生むオープンなスペース。全フロアで、開放感をイメージした高さのあるスケルトン天井とオリジナルのLED照明を設置。間仕切りを少なくし、遠くまで見渡せることや声を掛け合うことが気軽にできるオープンな空間にしている。コミュニケーションを重視した執務室には、ミーティングスペースや前本社オフィスでも好評だった壁面ホワイトボードとハイテーブルを多数設置しており、思い立ったときにすぐに打合せをすることが可能。その他、アイデアを誘発するブラックボードとカラーマーカー、社員投票により決定したオフィスチェアなどを完備している。

 また、世界中の社員と交流できるネットワーク環境を設置。事業の世界展開に合わせて、リアルタイムに海外と繋がることができる会議システムを増強した。また、マジックミラー越しに部屋の様子を確認して通訳ができる「通訳室」を複数設置したことにより、同時通訳を伴う会議の実施が可能になった。

 厨房を兼ね備えた従業員の憩いの場であるカフェテリア「Sakura Cafe(サクラカフェ)」は、白の天井とレンガを敷き詰めた壁面により、オフィスとは趣の違う空間に仕上げた全130席のカフェテリア。100インチのプロジェクタでは、ゲームや野球中継を大勢で楽しむことができる。名称は、従業員からの公募と投票で決定しており、今後も要望BOXを設けることでメニューのリクエストなどを常時受け付ける。

 カフェでは、併設された厨房から提供される焼きたてのパンや淹れたてのコーヒーを楽しむことができることに加え、ランチタイムには、ビュッフェ形式とランチボックス形式の2種類の食事を提供する。なお、社員の健康的な食生活を支援するため、2012年5月末からは"フリーランチ"として、毎営業日、全従業員に無料で昼食を提供する制度を導入する予定。

 さらに、オフィスの固定電話を大幅に削減し、本社勤務の社員には内線電話を兼ねたスマートフォンを1人1台配布する。個人専用端末を社員が携帯することで、社員同士が直接連絡を取りやすい環境になる。またオフィス内には、集中して業務に従事することができるよう1席ごとに間仕切りが設けられたスペース「Study Room」を設置した。さらに4月からは、長距離通勤による時間的拘束や身体的なストレスからの解放を目的に、勤務しているオフィスの近隣(同社が対象地域を指定)に住んでいる社員に対して毎月3万円の"家賃補助"を支給する制度を導入している。

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