キヤノン、4K映像が撮影可能なデジタルシネマカメラを開発
2012年4月16日 15:25
キヤノンは13日、4K(4,096×2,160画素)の映像を撮影し、その画質を劣化させることなくRAWデータで出力可能なレンズ交換式デジタルシネマカメラ“EOS C500/EOS C500 PL”の開発を進めていると発表した。
キヤノンは、映画などの映像制作に適した「CINEMA EOS SYSTEM」を構成するデジタルシネマカメラ「EOS C300/EOS C300 PL」を2012年1月より順次発売し、映像制作市場へ本格的に参入した。「EOS C300/EOS C300 PL」は、高品位な映像表現や優れた機動性・堅牢性・拡張性を実現し、好評を得ている。
一方、ハリウッドなどに代表される最先端の映像制作においては、さらに高品位な映像を撮影できる機材が期待されている。 そこでキヤノンは、4K(4,096×2,160画素)の映像を撮影し、その画質を劣化させることなくRAWデータで出力可能なレンズ交換式デジタルシネマカメラ“EOS C500/EOS C500 PL”の開発を進めている。さらに、2K(2,048×1,080画素)出力において、豊富な色情報を持ち、クロマキー合成などの画像処理との親和性が高いRGB 4:4:4信号(12ビット)を新たに採用する。同製品の詳細な仕様や価格は未定で、2012年年内の発売を予定しているという。
なお、4月16日から19日までアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級の映像・放送機器・デジタルメディアの展示会「NAB Show 2012」において同製品を参考出展する予定。キヤノンは、“EOS C500/C500 PL”の早期の発売を目指すとともに、今後も「CINEMA EOS SYSTEM」のラインアップの拡充を図り、さらなる映像表現領域の拡大と映像文化の発展に寄与していく方針。