【銘柄診断】JXホールディングスは足元低調も、銅市況回復で来期は増益転換
2012年4月15日 06:58
JXホールディングス <5020> は3月19日に示現した538円の年初来高値からの調整局面を迎えている。
同社の場合、資源エネルギー関連株として、それに非鉄金属株としての二面性を持つために評価が難しいきらいがある。
高値形成の際にはカナダで従来の電力会社向けを中心とした一般炭事業に加えて、鉄鋼生産に必要な製鉄会社向け原料炭事業も手がけるという、本格的な石炭事業の展開が評価され、さらにベトナム沖でパイロットプラントに成功。エネルギー分野での中期的な展開力が見直された。その後は原油高を受けた石油および石油化学マージンの悪化、電材加工部門の生産減の影響などによる業績悪化を嫌気したものと位置づけられる。
ただ、一時落ち込んでいた銅市況がここ回復感を強めつつある。そのため前2012年3月期の増益から一転、今2013年3月期は増益確保の見通しが強まっている。PBR0.7倍など株価指標は割安が目立つので、現行の水準で下げ止まりの動きを見せそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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