【銘柄診断】マツダは信用買い残の膨張がネック、出直りには整理進展が必要に

2012年4月13日 12:55

  マツダ <7261> がやや整理色を強めている。その要因は需給の悪化。大量の公募増資を前につなぎ売りが増え、3月9日申し込み現在の信用売り残は1億5909万株という異常な水準に膨らんだ。しかしその後は現渡しなどにより直近4月6日申し込み現在では1858万株まで急減した。

  一方、信用買い残はファイナンスによる資金獲得で今後の経営建て直しに対する期待が高まり、3月16日申し込み現在では1億94万株まで急増した。直近4月6日申し込み現在では多少減少したがそれでも8636万株となお高い水準だ。これほどの信用買い残を抱えながら株価が上値を追うのは難しい。

  とりあえずは信用買い残がそれなりの減少を見せるまでは弱い動きにならざるを得ないようだ。前2012年3月期は営業利益が400億円(前々期238億3500万円)の損失となった模様だが、「社運をかけた車」と位置づける新型多目的スポーツ車「CX-5」は2月16日の販売後売れ行きは絶好調。今2013年3月期の見通し発表が大きな注目点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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