【銘柄診断】トピー工業は自動車株復調の波に乗り出直りトレンドを鮮明にする
2012年4月11日 22:06
トピー工業 <7231> は自動車株復調の波に乗り4月4日に273円と2008年以来の水準にまで買い進まれた。主力の自動車・産業機械部品事業の伸長により前2012年3月期は営業利益98億円と前期比39%の増益を確保した模様だ。
自動車、建機、二輪車メーカーの海外進出に対応、中国で建機用足回り部品の現地調達率の向上を図るために第二の生産拠点を設立し、ベトナムでも二輪車等に使用される工業用ファスナーの生産工場の建設を決定するなど、グローバル展開の積極化が収益押し上げの要因となっている。
素材供給部門としての鉄鋼事業と加工部門としての自動車・産業機械部品事業を抱え、素材生産から最終製品加工までの一貫生産体制を敷いているのが同社の特徴。ただ、老朽化が進む豊橋工場が生産能力に制約を課せられる状況となっているため、設備の新鋭化に乗り出すことになった。完成は2015年と先ではあるが、コスト競争力の強化につながるだけに中期的な好材料として注目したい。
アナリスト筋は今2013年3月期の1株当たり25円を想定しており、割安買いの活発化が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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