【銘柄診断】トクヤマはPBR0.3倍台と絶対的な割安水準、下げ止まりへ
2012年4月11日 22:06
トクヤマ <4043> は昨年来の安値水準にまで売り込まれるさえない展開。昨年11月に、太陽電池市場の急減速を受けて多結晶シリコンの出荷量の見通しを引き下げ、業績予想も減額していた。
しかしその後、半導体向けも含めて需要は一段と落ち込み、海外市況も下落。同製品の出荷量は期初計画の1万トン、前回想定の9000トンに対し、8000トンにとどまる見通しとなり、足元の状況が悪化している。
つれて前2012年3月期の業績について営業利益が160億円から125億円へ引き下げられた。売上高、利益とも一段の減額を避けられなかった。
今年1月以降の海外向け多結晶シリコンの販売価格は、半導体向け、太陽電池向けとも昨年を大きく下回る価格で決定。国内向けは4月以降に変更になるが、これも同様に下落する可能性が高い模様だ。
セメントなど他部門の売上げ増で今2013年3月期は増益転換が予想されるが、回復ピッチの鈍さは避けられない模様だ。ただPBR0.3倍は絶対的な割安水準で、株価がさらに売り込まれるとは考えにくい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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