日本の美術館・博物館が所蔵する国宝・重要文化財がグーグルで閲覧可能に
2012年4月11日 12:20
グーグルは9日、昨年2月に米国・欧州で開始した「Google アートプロジェクト」に、同日より国宝・重要文化財を含む日本の美術館・博物館が収蔵する作品が新たに加わると発表した。
今回、日本から「Google アートプロジェクト」に参加したのは、足立美術館、大原美術館、国立西洋美術館、サントリー美術館、東京国立博物館、ブリヂストン美術館の6館。これらの美術館・博物館が所蔵する国宝16件、重要文化財51件を含む、芸術家309人の手による美術作品567件の高解像度画像が「Google アートプロジェクト」で閲覧できるようになった。
一部の作品については、Googleが70億画素の超高解像度で撮影を行なっており、肉眼では見られない細かい筆のタッチまで詳細に見ることができる。日本からは、東京国立博物館に収蔵されている国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆/室町~安土桃山時代)と、足立美術館蔵の「紅葉」(横山大観作/1931年)の2作品が鑑賞できる。
また、東京国立博物館と足立美術館の2館は、ストリートビューで美術館内の様子を見ることができる。
「Google アートプロジェクト」の拡大に伴い、日本の美術館に加え、世界からも多数の美術館、美術作品が加わった。開始当初は、メトロポリタン美術館やウフィッツィ美術館といった米国・欧州の17の美術館の作品1,000件以上を鑑賞することができたが、今回、参加美術館数は151館に増加、6,000人以上の芸術家の手による30,000件以上の作品が鑑賞できるようになった。参加美術館の所在地も、欧州、米国に加え、アジアやオセアニア、南米地域に拡大、40カ国85都市から多様なアート作品が寄せられている。