【銘柄診断】トヨタ自動車は米国販売が大震災前の水準を回復、本格評価を待つ

2012年4月10日 10:11

  トヨタ自動車 <7203> は10日、65円高の3375円まで上げて反発している。このところの株価は震災前の高値が視野に入る水準にまで戻してきたことで目先調整に傾いている。

  為替相場の円安への転換を踏まえ輸出関連株見直しの動きが強まっているが、先行き見通し難の電機株に比べ自動車株は業績の回復が顕著で、見直しの矛先が自動車株に向かいつつある。その第一人者であるトヨタは米国での3月の販売台数では前年同期比15%増を記録、シェアも14.5%と昨年の震災前の水準14.3%を上回り、同社を取り巻く環境は完全に回復した。

  また、新型ハイブリッド車「アクア」は受注が急増、納車は9月以降となる人気ぶりだ。市場は今2013年3月期の業績回復を織り込みつつあるが、決算発表を前に会社側の発表数字を待ちたいとの空気が強く、上値買い進みの手口が出にくくなっているようだ。従って、今回は決算発表を待って改めて人気化するパターンが想定される。日証金では散発的に逆日歩が発生するなど。需給妙味もオンされている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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