日本エンタープライズ:中国子会社との業務提携や新事業開始などを発表

2012年4月10日 09:07

■中国では携帯電話販売店における接客対応サービスがユーザー拡大のカギ

  モバイルソリューション事業を展開する日本エンタープライズ <4829> (東2)は9日、同社の中国子会社である因特瑞思(北京)信息科技有限公司と中国電信股?有限公司上海分公司との業務提携、ならびにそれに伴う新たな事業の開始、子会社の増資の引受け及び分公司の設立について決議した。

  同社グループは、平成14年に中国モバイルコンテンツ市場に初めて参入して以来、約10年間モバイルコンテンツ事業を推進してきた。その後、中国における本格的な第三世代携帯電話回線やスマートフォン端末の普及を見据え、「電子コミック」を中国戦略の大きな柱として、現在約400タイトルの電子コミックを、中国電信股?有限公司のアプリケーションマーケット「天翼空間」等、様々なプラットフォーム向けに配信し、コンテンツの販売に努めている。

  中国では、通信キャリア同士の販売競争が激化する中、携帯電話販売店における接客対応サービスがユーザー拡大のカギになると注目されている。特に、携帯電話の決済方法が、現在主流であるプリペイド方式から、日本と同様のポストペイド(後払い)方式への移行が進む中、中国通信キャリア各社は、携帯電話販売店の整備・発展に注力しており、サービスに対して最も定評のある日本の携帯電話販売のノウハウを活かした携帯電話販売店運営に興味を示している。

■新たな事業として、携帯電話等の販売及び代理店業務等を開始

  同社子会社である因特瑞思(北京)信息科技有限公司は、中国電信股?有限公司上海分公司より、中国におけるモバイルコンテンツ事業や日本での携帯電話販売店との協業による端末・コンテンツ販売力等、同社グループの実績を評価されたため、中国電信股?有限公司上海分公司と業務提携し、新たな事業として、携帯電話等の販売及び代理店業務等を開始することを決議した。

  今回の業務提携を通して、モバイルコンテンツ事業を推進している同社グループは、携帯電話等端末販売による業容拡大はもちろん、日本で培ったリアルアフィリエイトビジネスのノウハウを活用し、モバイルコンテンツの販売力の拡大を図る。また、今後は、順次取り扱い店舗を拡大し、中国通信キャリアの一次販売代理店のメリットを最大限、享受していく方針。

  新たな事業への投資及び運転資金を確保するために、因特瑞思(北京)信息科技有限公司は、日本エンタープライズを割当先とする2億円の増資を行う。払込期日は5月としている。

  また、上海での事業展開をスムーズに行うために、因特瑞思(北京)信息科技有限公司 上海分公司(仮称)の設立を6月に予定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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