【銘柄診断】ケンコーマヨネーズ業容拡大への着実な進展を前向きに評価する
2012年4月9日 19:42
ケンコーマヨネーズ <2915> の人気相場に拍車がかかってきた。3月30日付けで東証1部に指定替えとなり、その記念として記念配当を上積み、前2012年3月期の期末一括配当を15円から20円に増額。つれて権利取りの買いが膨らみ3月26日には659円まで買い進まれた。
単なる配当取り相場なら、落ち後は人気が急速に後退するものなのだが、同社の場合、配当落ち後も堅調な足取りを堅持しており、本質的な上昇トレンドに乗っているニュアンスが強い。
従来の「サラダ」という切り口から、揚げ物、米飯などの「総菜」に関する事業全体へ業域の拡大を目指し、「マヨネーズ・ドレッシング」という切り口から「ソース」まで枠を拡げ、全てを網羅できる総合ソース製造業のポジションを確立する方針。
海外事業では中国に特化し設備増強に動いている。前2012年3月期は営業利益21億5000万円と前々期比22%の減益となった模様だが、これについては株価への織り込みは完了している。原材料高が一巡することで、今2013年3月期は増益転換の可能性が強く、株価も前向きな位置取りとなっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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