【銘柄診断】第一カッター興業は復興需要の増加が業績に反映、来期も大幅増益

2012年4月8日 09:08

  第一カッター興業 <1716> (JQS)の上昇相場にエンジンがかかってきた。今2012年6月期の上方修正を手掛かりに2月7日に一時ストップ高に買われる急騰を演じたが、その後も利食い売りを高値圏で消化する強調場面を継続。ここへきては復興需要増を背景に今6月期の再増額、来2013年3月期の連続増益を積極的に取り込む動きとなってきた。

  同社はコンクリート構造物の解体・撤去工事が主力。切断・穿孔工事事業では耐震補強関連工事、高速道路補修関連工事、橋脚補修関連工事などの受注が順調に推移、震災復旧支援に関連した受注も当初の見込みを上回り、今2012年6月期12月中間決算は営業利益3億700万円と前年同期比43%増益を確保した。つれて今6月期通期の見通しも2億7800万円から3億9800万円(前期比95%増)へ増額された。

  官公庁の年度末となる第3四半期の業績は大きく増加する季節修正があり、今回の増額修正の幅はやや慎重すぎるきらいがある。復興関連需要が本格化する来2013年6月期の見通しも明るい。PERは現在でも8倍台に過ぎず、今後の増額期待を織り込むと、割安感はさらに強いものになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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