カルティエ、公式サイトの映画ばりの動画から・・・連想株=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年4月6日 16:51

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  フランスの宝飾品ブランド、カルティエのインターネット公式サイトで『カルティエのオデュッセイア(冒険・放浪の旅)』(L´ODYSSEE DE Cartier)という動画を見た。パンテール(パンサー=豹)が、ヨーロッパ各地や中国、インドなど、さまざまな場所へ行き、ロシア風の貴族が乗った馬車と一緒に雪の上を走ったり、龍や象と会ったり、クラシックタイプの飛行機に乗ったり・・・といったさまざまなシーンを編集した、ブランドのイメージフィルムだ。

  同ブランドでは昔から、貴金属と宝石で豹をかたどった指輪やブレスレットなどの商品シリーズがあり、また、インドの王族からの注文に始まったという腕時計のシリーズなどもある。そうした商品群のイメージをインスパイアした内容となっている。

  このようなイメージ動画は多くのブランドで制作・掲載しており珍しくはないのだが、今回驚いたのは、その質の高さだ。撮影には本物の豹が使われており、この道数十年というベテラン動物トレーナーが指導。しかも、動物虐待にならないように、撮影は細心の注意を払って行なわれ、撮影期間中は定期的に獣医師の診断を豹に受けさせたという徹底ぶりだ。また、音楽は著名なプロが作曲したオリジナル曲で、録音はヨーロッパの名門スタジオで行なわれたという。また、映像や音楽だけでなく、CGや効果音も映画ばりのレベルとなっているのだ。

  さすが老舗名門ブランドはやることが違う・・・と感心するとともに、もちろんそれらの経費も商品に乗っているわけで、そうした高い商品を、イメージ代も含めて買いたいという顧客が多く存在するのだなあ・・・と思ったのだった。

  動物からの連想で医薬品銘柄と、CGからの連想でIT系銘柄を見てみた。

★武田薬品工業 <4502> (東1)

  製薬で国内首位の武田薬品工業 <4502> (東1)を入れる。6日終値は40円高の3550円。単位100株。PERは約21.6倍、PBRは約1.4倍となっている。チャートは昨年11月25日につけた直近安値3020円を底に、中期で上昇トレンドとなっていたが、今年3月26日に年初来高値3790円をつけて以降は、地合いの軟化もあり反落している。中期で見ても安値圏にあり、拾い時と見る。3800円フシ上抜けを目指す。

★ディー・エヌ・エー <2432> (東1)

  携帯向けゲーム『モバゲー』事業などを行なっている、ディー・エヌ・エー <2432> (東1)を入れる。6日終値は9円安の2384円。単位100株。PERは約11.0倍、PBRは約3.9倍となっている。チャートは1月19日につけた上場来安値1750円から反発したものの、2月に2800円ラインでダブルトップを形成して以降は出直り局面。軟調な地合いに負けずジリ高トレンドを維持している好チャートで、まずは2800円フシ上抜けを目指す。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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