デラウェア大学、クリーンな水素製造法を開発
2012年4月6日 10:50
eggy 曰く、
デラウェア大学の大学院生 Erik Koepf 氏が、二酸化炭素などの有害物質の排出を伴わない水素製造法を開発したとのこと (デラウェア大学のニュース記事、geek.com の記事、本家 /. 記事より) 。
Koepf 氏が開発した太陽光反応器で水素を製造するのに必要なものは、太陽光と酸化亜鉛、水だけ。この太陽光反応器は円筒状の構造をしており、3000℉ (およそ 1650℃) まで温度をあげることができるのだそうだ。15 個のホッパーを通過して振るい落とされた酸化亜鉛粉末は、内部がセラミック製の装置内で亜鉛蒸気に転化し、水と反応して水素が発生するのだという。
5 日よりチューリッヒにある Swiss Federal Institute of Technology にて 6 週間の試験を行うことになっている。水素を燃料に走る車は二酸化炭素を放出しないといわれているが、そもそも水素を製造する段階で大量の二酸化炭素が排出されているのが現状だ。だが、この水素製造法なら温室効果ガスを排出しない燃料を実現するできる。ぜひ試験を成功させて欲しい。
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