【銘柄診断】ニコンは円高をはね返しての増額修正を見直す、連続増益も評価へ

2012年4月6日 09:53

  ニコン <7731> は6日、43円高の2468円まで上げて4営業日ぶりに反発。3月29日に年初来高値2555円を示現しており、サプライズのある2月3日の前2012年3月期業績の増額修正を起点とする見直し買いの流れは継続している。

  精機事業では半導体露光装置、液晶露光装置とも販売台数が増加。映像事業は一眼レフの生産でタイの洪水が一時的に影響を受けたが、早期の回復で黒字を確保した。

  前2012年3月期は営業利益が670億円から720億円に引き上げられた。それも、為替の前提レートを1ドル=75円、1ユーロ=100円と厳しい水準に置き換えての見通しで、現状の為替推移を見ると、増額になお余力があるニュアンスだ。

  3月に一眼レフの新製品を発表していることで、アナリスト筋は今2013年3月期も、来2014年3月期も増益トレンドが揺るがないとの見方を強めている。現在18倍のPERも今2013年3月期の発表の際には再び割安となる方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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