【銘柄診断】大庄は体質改善が順調に進展、今8月期は3期ぶりの黒字転換へ

2012年4月5日 09:05

  居酒屋チェーン「庄や」「日本海庄や」「やるき茶屋」を展開する大庄 <9979> は2月9日に1065円と震災後の高値に買い進まれた。そこから整理に入り3月14日の953円で目先底値を確認して再び1000円大台を回復してきたところ。

  1月20日にアサヒグループホールディングス傘下のアサヒビールに対して自社株を譲渡すると発表した。アサヒビールとの関係を強化することで店舗運営ノウハウなどを共有化することが狙いで、取得資金は借入金の返済に回す。

  既存店舗対策を強化するとともに、昨年9月1日には寿司岩を吸収合併するなど業態戦略の再構築を進め、収益力アップを図っている。その効果から、今2012年8月期第1四半期の決算は営業損失が1億3800万円(前年同期9億7800万円の損失)と改善が顕著。今8月期通期では営業利益16億5000万円(前期6億500万円の損失)と3期ぶりの黒字転換決算が見込まれている。

  ただ、PERが35倍とそれなりの水準に達しているだけに、上値追いを続けていくためには支援材料が欲しいところ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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