【銘柄診断】スカパーJSATHDは好業績買い一巡、新たな展開材料を待つ

2012年4月5日 16:36

  スカパーJSATホールディングス <9412> は5日、350円安の3万5200円まで下げて反落して年初来安値を更新した。昨年11月2日の高値4万4500円をピークに整理色を強める展開となっている。

  「スカパー!e2」を中心とする加入者拡大や、「スカパー!HD」への加入者移行による手数料収入の増加、あるいは宇宙・衛星事業におけるBCP(事業継続計画)・災害対策向けサービスの需要増など環境はフォロー。

  このため前2012年3月期第3四半期累計の営業利益は147億6300万円と前年同期比70%増を達成し、前3月期通期でも営業利益は155億円と前期比14%増の好調を維持する見通しだ。それにも関わらず株価は上がらない。PBRは0.6倍台だし配当利回りも3.4%と高い。

  ケーブルテレビ、光ファイバーなどとの競合で国内では今後そう大きな需要増が期待できないことが響いているものと思われる。ただアジアでは衛星多チャンネルへのニーズは強く、そうした需要を取り込めるような状況が訪れれば、株価の評価が変わる可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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