【銘柄診断】北川精機は太陽光発電が低調で減額も値ごろ買いを呼び込み急動意
2012年3月31日 19:03
北川精機 <6327> (JQS)が急出直りの様相を強めてきた。注力している太陽光発電が欧州市場の需要縮小と世界的な供給過剰により、販売単価が大きく下落し受注状況が悪化。
今2012年6月期の業績は営業利益が従来の1億3500万円の黒字予想に対し、7億5000万円の損失(前期9億8900万円の損失)へ大幅に下方修正された。これで3期連続の営業損失となることから、中間決算において継続企業の前提に関する疑義が注記される結果となった。
そうした中でのいきなりの急騰でやや違和感はあるが、2006年5月の988円から今年3月8日の99円まで徹底した整理を経てきただけに、値ごろ感からの買いを誘引したものと思われる。
太陽光発電については当面は生産を休止し費用削減を図るが、高品質で高付加価値の製品開発を継続、採算性の高い受注の発掘に努める方針だ。足元はともかく太陽光発電の今後の見通しは明るいだけに、足元の業績低迷と先行きの期待値がどの水準で折り合うかだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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