住友商事、北米地区における鉄道車両品販売会社を設立

2012年3月30日 16:09

 住友商事は30日、住友金属工業と昨年8月に共同で買収した米国車輪・車軸メーカーStandard Steel社の製品ならびに住友金属製鉄道車両品の販売を目的に、SUMMIT RAILROAD PRODUCTS Co.(本社:ペンシルバニア州、以下SRP)を設立したと発表した。

 住友商事は昨年8月、住友金属と共にStandard Steel社を買収し、住友金属の持つ技術を導入することにより、品質の向上を実現し、北米地区における高品質車輪をはじめとした鉄道車両品の販売強化・拡大を目指している。

 今回、住友商事は、Standard Steel社における販売戦略の早期実現に向け、北米地区における鉄道車両品販売に特化した専門会社「SRP」を設立すると共に、Standard Steel社の株式持分を20パーセントに引上げた。これにより、北米地区における鉄道車両品分野での更なるバリューチェーンの深化・拡大を狙う。

 また、住友商事は、SRPを通じ、北米地区におけるStandard Steel社製品の販売最大化・最適化を目指すと共に、日本から北米地区へ輸出する住友金属製鉄道車両品の販売チャネルもSRPに集約・一元化することにより、顧客利便性をより一層高めた販売体制を構築する。

 北米車輪・車軸市場は世界最大であり、今後も安定的に成長が見込まれている市場。北米における貨車新造数も2010年の約17,000両から2012年は約50,000両に急速に回復する事が予想されている。

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